pappoのアロマテラピー
大切なパートナーにアロマテラピーを
スキンシップの重要性を考えてみる

山口創の著作「子供の「脳」は肌にある」の中にこんな一節があります。
「子どものころに皮膚感覚への刺激が不足していると、皮膚の感覚飢餓状態に陥り、大人になってからはそれを過剰に求めて、無意識のうちに皮膚感覚を刺激する行動に走らせてしまうことがあるようだ。
体のさまざまな部位へのピアスや刺青、果てはリストカット(手首自傷症候群)にいたるまで、自分の体に傷をつけて感覚を呼び覚ます行為をすることが多い」

数年前、あるテレビ局の企画でリストカットのドキュメンタリータッチの討論会をやるという話がもちあがりました。

リストカットに関する本には「生きるのが辛い」という声があるかと思えば、反対に「生きている実感がある」「自分が自分でいられる」といった生の声がありましたが、そういう飢餓状態や均衡を失った感覚がリストカットで癒される、あるいは慰められる、あるいは(一時的にせよ)解決できる、のはなぜだろう? という所までは答えが見出せませんでした。

なぜリストカットなのだろう? という所がわからなかったのです。

後日放送された内容では、「リストカットはやめようよ」と呼びかける側と「悪いことだと思うけどやめられないんだ」と答える側の対立的な構図だけが浮き彫りにされて、その答えは最後まで見つけることができませんでした。

でも、この皮膚感覚という視点から考えると、腑に落ちるというか、頭ではなく、感覚としてわかるという気がしました。
(もっと早くこの本に出合うべきでした)

アロマテラピーを始めて、施術するpappoにまで良い影響があるのはなぜなのか? 「喜ばれることの喜び」ということとは別に、きっと何かある、理屈では答えが出せない何かがある、とずっと考えてきました。
それが皮膚感覚なのだろうと思いました。

「皮膚」は想像以上に人の心に大きな影響を与えるものではないかと思うようになりました。

この本の中にはタッチケアという呼び方でマッサージの効果についても触れていますが、それだけではなく、たとえば抱きしめてあげたり、ちょっとした時に手をつないだり、肩に触れたりといったようなスキンシップの効果と重要性が書かれています。

少女による売春も突き詰めていくと皮膚の感覚飢餓状態を克服しようとする行為なのではないかと思えてしかたありません。

皮膚は心理的にいえば自分と自分の外とを分ける境界線でもあるので、皮膚感覚があいまいだと、自分と外との境界があいまいになり、結果として自分の存在が曖昧になってしまうのではないでしょうか。
自分が消えて(溶けて)なくなるような心細さは大きな不安を呼び起こすでしょう。
自己のアイデンティティーの喪失を意味するわけですから、それを失わないためには何だってやるということではないでしょうか。

あ、そういえば、昨夜長女が「いいなぁママばっかりトリートメントしてもらって」と言ってました。
あまり深く考えずに、「うんうん」と聞いていましたが、もっと大切にしなければならない感情ではないかと思うようになりました。

昨夜はラベンダーとティートリーを希釈したトリートメントオイルを寝室まで持って行ったのに、結局トリートメントはやってあげる暇がありませんでした。

余談ですが、このことに限らず、子どもがなにかのきっかけで思わず漏らしてしまった言葉や想いをもっと大切にしなければと反省しました。

皮膚感覚の話に戻りますが、数週間前、COOKの知り合いの、小学生の息子さんを持つお母さんから「息子にトリートメントをやってあげたい」と相談を受けました。
そこで精油をブレンドしてお渡ししたんですが、このお母さんは皮膚感覚の重要性をきっと直感でわかっていたのだな、と今になって思います。
学校でなにか辛いことがあったり、勉強で壁にぶち当たったときに言葉は無力に近いですよね。
子どもが落ち込んでいる時にはあれこれ詮索せず最初に好きなだけ一人にしといてあげる、ということももちろん大切だと思います。
でも、もし子どもが親の近くに寄って来たら、そっと肩に触れてあげたり、背中をそっとさすってあげたりして皮膚感覚を呼び覚ましてあげるといいでしょうね。
そのときに、いい匂いのするオイルがあれば、きっとより抵抗なく親の手のひらを受け入れることができるでしょうね。

そのお母さんが「どのように使ったらいいんですか?」と尋ねていらっしゃいました。
「最初オイルを少量手に取り、両手をこすり合わせてオイルをなじませ、そしてマッサージしてあげたらいいですよ」とお答えしました。
マッサージでなくたっていいんですよ。
前にも書きましたが、ただそっと肩に手のひらをおいてあげるだけで、親の手のぬくもりや肌の感触に子どもはまた心の平穏を取り戻すことでしょう。

昔の日本の子育ては「母子密着型」だったそうです。
そういえばpappoの母はいつもpappoをおんぶひもで負ぶってくれてました。(そういう写真や記憶が残っています)
夜寝る時には川の字になって、添い寝。
この頃は生活の中のさまざまな場面にスキンシップが当たり前のようにあったのでしょうね。
最近は、親も子も忙しくなってしまいましたね。
子どもがなんだか寂しそうにしていたら、意識してスキンシップをとってあげたいですね。
そしていつしか自然に、生活のあちこちにスキンシップが溢れているといいですね。

子供の「脳」は肌にある (光文社新書)子供の「脳」は肌にある (光文社新書)
(2004/04/17)
山口 創

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☆AEAJアロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー
☆環境カオリスタ
☆AEAJアロマ環境協会会員
☆JMAA日本メディカルアロマテラピー協会正会員


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